犬および猫をはじめとするコンパニオンアニマルの個体識別を目的としたマイクロチップの利用は、英国で1989年に開始され、1992年、RSPCA(王立動物虐待防止協会)によって公認されています。
諸外国では、主に動物保護センターを中心に養子縁組、迷子防止および捨て犬・猫防止に利用されています。また、ヨーロッパアルプスでは、1990年よりALPIRODと呼ばれる犬ぞりレースで、レース犬の個体確認にも利用されていす。
その他諸外国での使用状況は以下の通りです。
国名 |
中心団体 |
使用目的 |
使用頭数 |
イギリス |
RSPCA |
盗難防止・養子縁組・迷子防止・捨て犬・猫防止等 |
56万頭 |
ヨーロッパ |
FECAVA |
盗難防止・養子縁組・迷子防止・捨て犬・猫防止等 |
175万頭 |
カナダ |
CKC |
盗難防止・養子縁組・迷子防止・捨て犬・猫防止等 |
55万頭 |
アメリカ |
AKC |
盗難防止・養子縁組・迷子防止・捨て犬・猫防止等 |
100万頭 |
オーストラリア |
国の政策 |
動物検疫・盗難防止・養子縁組・迷子防止・捨て犬・猫防止等 |
32万頭 |
その他 |
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盗難防止・養子縁組・迷子防止・捨て犬・猫防止等 |
33万頭 |
1999年現在
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参照)
RSPCA : Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animal 〈王立動物虐待防止協会〉
FECAVA: Federation of Europe Companion Animal Veterinary Association〈欧州コンパニオンアニマル獣医師連合会〉
CKC : Canadian Kennel Club 〈カナディアンケンネルクラブ〉
AKC : American Kennel Club 〈アメリカンケンネルクラブ〉
犬や猫の寿命は年々延びています。歳月の経過と共に動物は飼い主にとって人生の伴侶として重要な地位を占めるようになっています。それは動物にとっても同様です。絶対に離れられない存在なのです。
また、近年、日本人も外国へいく機会が増え、同時に飼っている動物を連れて行く方も増えています。その場合、マイクロチップ(ライフチップ)の装着が義務づけられている国も多いようです。
そのうち、アメリカ・イギリス・カナダなどの先進諸国と同様に、日本の動物にも義務づけられる日が来ることでしょう。 |